深淵の帝王 黒バドビート構築紹介

はじめに

はじめまして、Makoと申します。TN: マコト、まこつ という名でダブルバトルに励んでいます。まだまだ、修行中の身でして、まだ拙い点が散見しますが温かい目で見ていただけると幸いです。

今回、ランクバトルにて レート: 1925 最終80位を達成できた構築を今季の環境を振り返りながら反省していきたいと思います。 

 

さて、シーズン21 シリーズ10 のルールですが、

非常にシビアなルールだったと思っています。

 

なぜなら、


1. 一手のミスが試合の負け(崩壊)につながりやすい→ダイマによるゴリ押しがきかないため


2. 出し負けが許されない→上述の通り+ 交代先のポケモンがダメージを受けて使い物にならなくなる。


3. 今季のメジャーポケモンに命中不安定の技が多い→外れた時の精神的ダメージが大きいため 

 

こういったファクターがトレーナーを苦しめた原因だと思います。そのため、以上の3点をいかに考慮して構築を組めるかが重要だと考えました。シリーズ10 のルールでは禁止伝説級のポケモンを一体パーティーに組み込めるルールになっています。トレーナーのみなさん、相手の禁伝ポケモンをいかにしてカバーできる構築を作るかとても苦労されたと思います。次の項目では対策必須のポケモンについて振り返っていきたいと思います。

 


○環境に流行ったポケモン

では、シーズン21 どのようなポケモンを対策しなければならなかったのか?

1.ゼルネアスビート   6.白バド トリックルーム

2.ザシアンスタン

3.しおふきカイオーガ

4.晴れグラードンビート

5.黒バドビート 

以上の6点が今季のメジャー構築だと思います。この6点の構築をしっかり対策しなければならないと考え、このポケモンたちに強く出れるポケモンで構築を組もうと考えました。

 

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○構築経緯 

①②⑥の構築に強く出れるポケモンを探して、たどり着いたのは、

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エンテイを選びました。エンテイはザシアン、白バドに強く、ほえるを覚えさせることによってトリックルームとゼルネアスのジオコントロール両方を対策できる点が評価が高かったです。また、特性 精神力 によって威嚇無効と猫騙しで止められることもないため確実にトリル潰しをできること、そして防塵ゴーグルを持たせ、ねむり粉やいかりの粉を無効化することで相手のプランを大幅に狂わせることができる点が強いと感じてました。環境中期グラードンスカーフエンテイがはやったおかげでエンテイのほえるへの警戒が低くなったのもラッキーでした。ただ、弱点として、聖なる炎、ストーンエッジの命中不安がたまに傷でした。安定をとるならフレアドライブ、じたんだ などがよいかもしれません。

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続いて、選んだのがゴリランダーです。エンテイを倒しにくる水ウーラから守る役目です。今季、アマージョが流行したため、やや動かしづらい状況は多々ありました。しかし、とはいえ、グラススライダーはやはり強力で、レジエレキや黒バドより早く動き、削りを入れることができるのは強いと感じました。持ち物は突撃チョッキを持たせ、しおふきやアストラルビットを確実に耐えられるよう育成しています。黒バドに対し、先発で出し、はたき落とすで序盤に倒せることができれば後がとても楽でした。弱点としては、やはりカイオーガ構築でうまく動かしづらかったことです。グラススライダーをカイオーガに通すためにはアマージョをなんとかしなければなりません。

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続いてこの構築のエース、黒バドレックスです。

黒バドの採用理由は、アストラルビットの安定感

禁伝環境下トップクラスのすばやさ、黒のいななきによるブーストが強いと感じたからです。多くのプレーヤーが黒バドを採用していて、先発から圧力をかけていくプレーヤーがいましたが、私は黒バドを後発で出す方が強いと感じていました。なぜなら、先発で押し切れるのならいいのですが、黒バドが突破された際、非禁伝ポケモンだけで終盤を戦い抜くのは難しいと思ったからです。故に、この構築の最も重要なポイントというのは序盤から圧力をかけていくことではなく、黒バドで詰め切れるよう、いかにしてアストラルビット圏内に入れ、ゲームの終盤に黒バドでフィニッシュさせるかが大切だと思っています。将棋で例えるなら、黒バドで王手飛車取りを打つ様な感覚でプレーしていました。相手のポケモン2体同時に縛れる状況を作れると、やられて黒のいななきを許すか交代して後発を生贄に捧げるか択を迫ることができます。そこがすごく強いと思っていました。持ち物はタスキにしました。確実に行動を保障し、相手を倒し、いななくためです。僕は黒バドミラーの素早さ勝負がすごく不毛だと感じていて、たとえ同速勝負に負けたとしてもタスキで必ず行動できる方が安心だったという理由もあります。弱点は耐久のなさと火力にあると思います。持ち物がタスキですので、削りが甘く、倒しきれなかった場合、一気に突破されてしまう可能性があるということですね。最終日近づくにつれて、イベルタルや悪ウーラが増えたのがすごくキツかったですね。正直、対策が集中しすぎて最終日は黒バドが刺さっているように感じませんでした。1ロムを溶かしてしまったそれが理由でした。

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続いて、レジエレキです。このポケモン採用理由はカイオーガイベルタルを牽制するためです。ただ、自分としては1番努力値、持ち物を悩んだポケモンでした。結論から言うとすばやさに性格補正をかけ、Cにぶっぱ、Hにぶっぱにしました。持ち物は磁石です。その理由がゴリラやアマージョのグラススライダーを1発耐えるようにしたかったからです。持ち物も黒バドレックスにタスキを優先してるため1発で仕事をせずひんしになることが多かったです。なので、相手のレジエレキには素早さは劣りますが、カイオーガイベルタルにしっかり10万ボルトを打ち込める、ムゲンダイナや相手の黒バドにエレキネットを打ち込めることができれば合格としていました。反省点としてはエレキではなく原種サンダーでもよかったのかもしれません。

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次のポケモンは悪ウーラオスです。採用理由はシンプル。相手のポケモンを暗黒強打でガッツリ削ることが目的です。そこからアスビで容易に詰められるところが美味しかったです。持ち物は命の玉、火力強化のためです。いかくを入れられようとガオガエンの体力をひんし手前まで削ることができます。エレキウーラの構えは先鋒として安定感がありました。相手の黒バドやたまにみるホウオウ構築によく出していました。弱点はやはり、攻撃後、タスキではないことがバレることです。相手は安心してウーラを処理しにきます。ハーブも考えましたがいかくを入れられると結局同じで、だったらもう命の玉でいいかなと思いました。

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最後の一枠、スイクンを入れました。正直、まだ他にいいポケモンがいたのではないか自信がありません。ただ、最終的に回していてしっくりきたのはスイクンでした。持ち物はリンドのみ。総合耐久値が高くなる様育てています。採用理由は硬い耐久力とサポート性です。おいかぜでスピード勝負もできる点、ねっとうでザシアンにやけどのプレッシャーをかけられる、取り巻きのランドロスにも強く出れるところを評価してました。選出の段階でも相手の草タイプを選出誘導してエンテイで狩るムーブもできたので相手の選出を困らせることができたのかもしれません。

 

○基本選出 対 黒バド構築

 

エンテイ ゴリラ

黒バド  +@ ex) 悪ウーラ

 

1番安定している出し方です。悩んだらこれを出していました。主に、黒バド構築に多く出していました。コジョ 黒バドに対し、ゴリラ はたき落とすを黒バドに エンテイの聖なる炎をコジョに、これが初動です。エルフーン 黒バドに対しては、ゴリランダーを見ると、大方、黒バドは引くのでエルフーン猫騙し、聖なる炎をエルフーンに集中。追い風を止めに行きます。状況を見ながら、なるべく相手の黒バドにはグラススライダーを入れるなりしてタスキの可能性を潰しておきましょう。そうすれば不意打ちで縛ることもできます。エレキ 黒バドに対しては聖なる炎をエレキに はたき落とす黒バドで動きます。エレキに1発でも聖なる炎が入れば神速圏内に入ります。これでエレキは動けません。

 

○対 ザシアン ランド ガエン 水ウーラ

 

安定の エンテイ ゴリラ

 裏に スイクン 黒バド。

 

ザシアン 水ウーラ先発ならグラススライダーを水ウーラに打ちたい所なんですが、大方、ザシアンバック、ガエン登場で威嚇をゴリラに入れてくるのでゴリラのグラススライダーを1発耐えられてしまいます。そうなると、エンテイが水流連打で落ちてしまうので裏のスイクンと交代してエンテイを温存します。その隙にグラススライダーを確定2発圏内に入れておきたい所ですね。次の行動としてはガエンが猫騙しをゴリラに打って、水ウーラバックか、水ウーラで攻撃か?という択になります。その隙にねっとうをガエンに打つか水ウーラ側に打つか読まなければなりません。感覚的には水ウーラを下げてくることが多かった気がします。なので交代先のザシアンもしくは、ランドにねっとうが入れば勝利が見えてきます。このように、サイクルでうまく相手を削り、アスビで詰めて行きます。1番美味しいのは蓄積ダメージが入ったランドとザシアンが並んでるとこに黒バドを無傷で召喚して相手を両縛りできるとことですね。相手の守るを警戒してうまく、いななければ勝ったもの同然ですね。

 

○ゼルネアス モノバレルorイエッサン ランド ガエン

 

選出 エンテイ ゴリラ

裏  黒バド  スイクン or 悪ウーラ

 

エンテイ ゴリラを出します。理由はグラスフィールドでサイコフィールドを上書きするためにです。ゴリラは最遅に育ててますので、最遅イエッサンでないことを祈ります。いかりのこなタイプでしたら防塵ゴーグルエンテイのほえるでなんとかします。イエッサンが相手のパーティーにいなかったらゴリラを先発にしないほうがいいかもしれません。なぜなら、ゴリラの猫騙しを警戒してゼルネアスがまもるをされると、ほえるの初見殺しが決まらないからです。ほえるが決まればエンテイと黒バドで押し切って勝ちですね。

 

○白バド イエッサン コータス ツンデ

 

選出 エンテイ ゴリラ

裏  黒バド  悪ウーラ or スイクン

 

結論から言います。ほえるで何とかします。はい。

ゴリラで猫を打ちながらトリルを潰します。しかし、ほえて裏のツンデが出てくると次のターンこのゆびトリルがきまってしまうので、うまくトリルを枯らさなければなりません。そういう意味ではスイクンの方が耐久力もあるのでベターかもしれません。悪ウーラはワイドフォースが効かないのでそれも捨て難いですね。もし、ほえて、コータスが出て来れば晴れ聖なる炎でイエッサンを落としに行きながら、コータスの攻撃でゴリラはさよならをして裏から黒バドを出します。それで上から殴りなんとかします。はい。(もう書くのがだるくなってきてるw)

 

○トルネ アマージョ カイオーガ +1

選出 スイクン レジエレキ

裏  黒バド  ゴリラ

 

選出の狙いは追い風で素早さ勝負に勝つことです。エレキまもる、追い風が1番安全ですね。ただ、この構えを見たプレーヤーは大方、カイオーガをバックさせてきます。それを読んでエレキネットや10万を交代先に入れたいですね。なるべく早くトルネロスを処理したいですね。2度目の追い風を許すことはできません。スイクンのリンドのみで一回は草技を耐えてくれますが2回目は厳しいです。相手の+1のポケモンによりますがゴリランダーの場合、エンテイを選出をしたいですね。水ウーラやエレキの場合はゴリラを選出します。アマージョをうまく削り、スイクンがうまくやられたところに黒バドを召喚し、圧力をかけたい所なのですが、本構築1番キツイ構築がこの構築でして、運が傾かないとなかなか僕は勝てませんでした。

 

○晴れグラードン

選出 スイクン ウーラ

裏  黒バド  ゴリラor エンテイ

 

選出理由はスカーフエンテイに素早さを勝てるよう

スイクン追い風、ウーラみきりで安全に張ってから動くのが丸いですね。基本は命の玉暗黒強打でグラードンをガッツリ削り、黒バドでフィニッシュを狙うのが作戦です。グラチェリの場合はエンテイを選出したいところですね。だいたい、相手のエンテイは早めに倒したいですね。タスキだといっても、スカーフかみくだくでできれば削られたくないのが本音です。

 

終わりに

本構築はなるべくオールラウンドに戦えることを意識して作りました。しかし、環境は常に流動的でプレイングも常に相手によって変わってきます。その環境に対し最適解のパーティーを作り、最適解のプレイングを続けることは容易ではありません。そこを鍛えることがポケモンプレーヤーに求められているのだと思います。シーズン21、初めてレート1900以上と2桁の世界で戦いきる経験をしましたが、はっきり言って自分はまだまだだと思いました。特に環境終盤、微妙に環境が変化したことに気づきながらも自分は今のパーティーを変える勇気がありませんでした。もっと改善の余地があったと思います。僕の今回の構築は玄人の方から見たら勉強不足な点がたくさんあると思います。恥を承知で構築記事を書くことにしました。最終80位を達成して思ったのは皆、勝つには必ず理由がありますし、負ける理由も同時に必ずあります。皆、そこと向き合ってるからこそ強いんだと気付きました。私もそうありたいと思い、お叱りを受けるかもしれない構築ですが記事を書いた次第です。こんな未熟な構築ですが誰かの目に留まり見ていただけるだけで本当にありがたいことです。ここまで長文でしたが読んでいただき本当にありがとうございました。